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青梅街道の武蔵村山、大曲から小路をすこし北に入った所を原山という。
原山地蔵がある。
その近くに六指地蔵があるというので訪ねた。
実は二三年前に近くまでいって探したけれどどうしてもわからなくて諦めた経緯がある。
そのことはずっと忘れていたのだが、せんだって岡工の先輩であり田舎では隣であったAさんにお会いして(なんとこちらでも隣というほど近い武蔵村山の大南に家があった)武蔵村山三小の先生をしていたという話をお聞き、三小といえば武蔵村山の原山にある小学校である。
その学校の下に原山地蔵も六つ指地蔵もあるのだ。
ということで再チャレンジしたのである。
こんどこそはトライしたのだがやはりわからない。
通りがかった年寄りに聞いてみたけれど知らないという。
山にすこし登ったところという情報を得ていたので、それとおぼしき竹藪の中を登ってみた。
なんのことはないそこは村の墓地であった。
やれやれ露でズボンが濡れてしまった。
丘の上に集会場のようなお堂があったので何かあるかもしれないと登ってみた。
お堂の隣の斜面に祠があって武蔵村山市の文化財案内の看板が出ていた。
やっと見つけた。
案内看板には
江戸時代初め、屋敷山に前島十左衛門という地頭の屋敷があり此の地を支配していた。
その娘はどうしたことか指が六本あった。年頃になって身の不幸を嘆き自殺してしまった。
それを憐れんで村人は地蔵を建て、今では子育ての地蔵として信仰されていると。
それにしてもそんないわくつきの地蔵を知っている人が少ないのには驚く。
祠の中には1メートルほどの立派なお地蔵さんがおられた。
回りには千羽鶴がいくつも飾ってある。
赤い帽子に涎かけが何枚も巻きつけられている。
花やお菓子が供わっている。
この場所を知らないというひとが多かったけれど実はこんなに面倒を見ている人がいるのだ。
ほっとする。
さて、指はとみると涎かけに隠れて見えない。
ん、指が六本なんてこととは離れて信仰されているのだねぇ
この際、涎かけは外させてもらって写真を撮ってきた。
左手は宝珠を持っている。
錫杖を握る右手の指がみえる。
親指が錫状の奥にあるから手前の指が五本、都合六本となる。
ちょっと見にはわからないがなるほど六つ指である。
江戸初期にしては痛んでいないようだ。
手厚くもてなされてきたのだろう。
地蔵建立の願主が親の地頭であれば話としてはすんなり通るけれど村人だとはてなと思う。
当時は男の子が死ねば地蔵を女の子が亡くなれば如意輪観音を墓とするのが普通だが、この言い伝えは味がなさすぎないか。
要らぬ話がまかり通るとこまるけれど尾鰭をつけてみたい衝動に駆られる。

此の村の地頭は人情味があって村人の面倒見もよくそのせいで村は豊かでであった。
一人娘の八重の成長を楽しみに妻に先立たれても後妻もとらずにいた。
八重が十三のとき天神様の祭りで由とであいお互いに魅かれてついに一緒になることを誓う。
何があっても一緒だと指切りをして結ばれる。
やがて腹が膨れてきて親に打ち分けたものの親が許すわけはない。
由は百姓の息子である。
そこに一人娘の八重を嫁に出すわけにはいかない。
かといって百姓の由を養子にすることも村人の手前できないことであった。
十左衛門は考えて隣の三ツ木村から地頭の息子を婿に迎えた。
八重には女の子が生まれたけれどその子の右手には指が一本多かった。
八重は指切りした由の指であると直感する。
婿から月数が合わないことから詰問されてとうとう八重は本当のことを話してしまう。
激怒した婿は生まれたばかりの女の子を殺してしまう。
そんなことがあってからやはり祟りであろう、地頭も婿も八重もまもなく死んだ。
村には疫病がはやり疱瘡で死ぬ子供が多くなった。
人はみな殺されたややこの祟りだと噂したが、このままでは村が疲弊してしまうと有志が集まってお金を出し合い、地蔵を建立することになった。
立派に出来あがった地蔵を見た村人は驚いた。
錫杖を持つ指が六本ある。
石工は何も知らぬ筈であったが自然と鑿が動き出来あがって初めてそのことに気がついたという。
村人は直させることをせずそのままお堂に納めて供養した。
それからは疫病もおさまり村は豊かになっていった。
村人はいつからかむつゆび地蔵と呼ぶようになった。

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2014.07.01(10:49)|石仏賛歌コメント(0)TOP↑
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