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写真や絵手紙など牛鳴HPの玄関先です「牛鳴さんちのたからもん」

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千葉県市川市で建設予定の保育所が直前で中止白紙撤回となった。
理由は子供の声がうるさいと地元が反対したからである。
そのニュースが流れた途端、賛否両論たちまち話題になってしまった。
昨今保育施設が足りないと大騒ぎしているのである。
我々の子育て時代は親が子育てをするのがあたりまえの時代、保育施設はあったけれど余程の特種家庭でないと利用しなかった。むしろ育児放棄と思わざるを得ないほどであった。まさに隔世の感がある。
我が団地は入居五十年、子育ては終わり住んでいるのは爺婆ばかりとなっている。
かつて子供たちが遊んだブランコや砂場、野球場にサッカーグンド、当時はいつでも子供の姿があつたものだが子供が育ち散っていったころから閑散としてしまった。
所が最近、異変が起こっている。
というのは近くに学童保育施設ができたのである。
ちょっと足を伸ばせば学校があるのだが、この団地の庭はよほど遊び心地がいいらしい。
学童保育所では大人が引率して数人単位でやってきては一定時間遊んでゆく。
子等は先生と呼んでいるから教職員だろうがスポーツを教える訳でもなく遊び方の指導をしているようにもみえない。
仲良しなんだろうか何人かのグループが勝手に集合して遊びまわるのを見守っているだけらしい。
子供は遊びの天才である。
とにかく良く走り回る。
じっとしている子なんかいやしない。
始めは砂場や遊具で遊んでいたが次第に自分等にあった遊びを工夫するらしい。
時には植木に攀じ登ったり柵を乗り越えたり、何処からか大きな石や棒切れを持ってきて自分等の遊具として使いそのまま置いてゆく。
立ち入り禁止の金網の柵などいくら補修しても器用に穴をあけてもぐりこんでしまう。
興が極まると奇声が上がる。
子供たちの声は驚くほど大きいものだ。
そんな声聞いているとうるさいと思うよりいいなぁ子供は元気でと昔を懐かしみ、却って元気を貰えるような気がするから不思議である。
いったんそうやってこの場所で遊ぶとそれらの子供は休みの日でもここに集まってくるのである。
ここにくれば誰かが居る。
どこから来るのかわからないが自転車でそろそろと集まってくるのだ。
この団地ではうるさいという声は上がっていない。
さて今日の新聞の余禄欄にこんな文章が載っていた。
ともかく街が子供たちであふれかえっているのに驚いたらしい。
幕末から明治にかけて来日した欧米人の多くが、朝から晩までわいわいと騒ぎながら路上を走り回っている日本の子供たちの姿を書き留めている。その幸せそうな表情もである。
「街はほぼ完全に子供たちのものだ。・・・あらゆる街路の真っただ中ではしゃぎまわるのだ」「子供たちの主たる運動場は街なかである」「交通の事などすこしも構わず遊びに没頭する」・・・「むしろ大人たちが子供の遊びを邪魔しない様に気を使っていた」
「欧米人の観察は渡辺京二さんの「逝きし世の面影」(平凡社)から引かせてもらった」・・・
むろんこれは例の千葉の保育所建設中止にかかわる記事である。
私はこれを読んでまず感じたのは今も街道筋に残る石灯籠や庚申像に刻まれた椀状穿痕であった。
以前からこれらの椀状穿痕が誰によって何のために穿かれたものか疑問を持ち写真に撮り続けている。
子供の悪戯であろうとは思っているが結論付ける要素はない。
時恰も維新の仏教や旧態然とした迷信の産物を排斥する風潮であった。
子供たちがお地蔵さんや石灯篭など叩いて穴を穿つなどという遊びをやっていたとしても大人たちはとがめはしなかったろう。
私にはみんなでたむろして石仏を石で叩いている子供たちの奇声が聞こえてくるのである。


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2016.04.14(17:33)|穴ぼこだらけの神様たちコメント(0)TOP↑
P1070519.jpg
近くの五日市街道にある庚申と馬頭観音
阿豆佐味天神の前にあるんですがそれよりも切り株の方が気になってしまう。
一体どんな樹が立っていたのだろうか。
五日市街道と書いたけれど実は五日市街道は立川でひんまげられてしまった。
横田基地の拡張の為である。
だから今では五日市街道はここよりも南側にある。
寸断された昔の五日市街道はひっそりとしていて車の通りもすくない。
この切り株は昔の五日市街道の名物だったのではなかろうか。
2016.04.10(08:26)|道端の神 道祖神庚申コメント(0)TOP↑
P1070531.jpg


疣石考

故郷の諏訪や近くの高遠には幾つかの疣石がある。
いずれも多孔質の火山岩で大きめの穴には雨水が溜まっている。
その水をつけると疣が取れると伝わっているけれど疣石のほかにもそれらの石にはそれなりの名前がついていて、その曰く因縁も伝えられている。
くぼみに溜まった雨水は数日天気が続いても涸れることはない。
それこそ霊験ありと思わせるものなのであろう。
私の子供の頃は昭和二十年から二十五年の終戦後の混乱期であった。
衛生状態は極めて悪く男の子は丸刈り頭がシラクモ(皮膚病)で、身体検査ではそこへヨードチンキを塗られて地球儀のようになっている子がいた。
靑鼻は始終垂れていて先生に「かめ」といわれるやいなや袖で拭い更にズボンの尻になすり付ける・・・袖も尻もてかてかに光っている子もいた。
身体検査でシラミが見つかると首っ玉にデーデーテーの粉をまぶせられて白い首のまま授業に出ている子もいた。
私は冬になると耳から始まり手の指や足の指が霜焼で膨らんで仕舞いには膿んでくる。
毎日風呂に入ればいいのだが当時は「廻り湯」と言って数軒で一つの風呂桶を何日か置きに回して沸かしたのである。
回虫も蔓延していた。
検便はマッチ箱に入れて学校に持参するのである。
マッチ箱は更に新聞紙で包んでひもで結わえ腫れもののようにぶら下げて持参したものである。昔のマッチ箱は大きかった。
今の倍もあるものだったが検査する方も大変だったのではなかろうか。
全員で「かいじんそう」というものを飲まされた。
その不味いこと、そんなことだけは覚えているけれどそんな時代に生きていることが辛いとか悲しいなどという気持ちはなく毎日遊びまわっていた。
疣の原因が何であるか知らないけれど手に疣をつけた子供が多かったとおもう。
指の関節の上側に小豆ほどの疣がいくつもできている子もいた。
指の上側であれば何をやるのにも不自由することはないからそれほど気に病んでいる子供はいなかったものである。
むしろ遊びの道具であるが如く「疣疣移れ」などと反対の指先でちょんちょんと疣と何かを交互に触って渡そうとするのである。
その対象はなんでもよかった。
校庭にそびえるポプラの樹の根元にある枝を落とした後の株であったり(その株を石で叩くとどんぐりほどの木の塊が取れる)あるいは鉄橋(宮川にかかる鉄の橋で学校に行き帰りに必ず通る)の三センチほどもある並んでいるリベットの丸い頭であったり、鎮守の社の疑宝珠であったり、時には友達の指先であったりした。
子供を取り巻く環境の中にある出っぱったものなら何でもよかったのであって上諏訪や高遠にある疣石に行ったなどという話は聞かないしそんな発想もなかったのである。
もうその時代には子供手でも疣石などは迷信の範疇であったのだと思う。
まして子供とはいえ「疣疣移れ」で本当に移るなどとは思っていなかったし、やられる方も移るとは思っていなかったから止めはしなかったものである。
もし疣の原因が病原体であるならば疣疣移れで人に移る事もあるだろうけれど渡らせた自分の反対側の手には何故移らないのだろうか。
それに移ったからといつて直ってしまうのはおかしい。
でも、もしかしたら移る、渡ると念じ、信ずることによって体の中に何らかの抗体が生じ自然に治癒してゆくということもあるやも知れない。
まんざら信用しないのも大人げない。
風邪だって人にうつしたら直ったなんて良くいうじゃないか。
疣はそのうちに取れてしまったらしい。
自然に治ってゆくのだろう。
中学に上がる頃には大抵は取れていたようである。
疣が何らかのおまじないでぽろっと取れてしまうなどということはあり得ない。
そのことを忘れてしまったころに直っているのである。

疣は出っ張っているものだから窪んでいる石なぞはそれを相殺できるものとして容易に理屈が付く。
疣特効薬などないのだから、親にしても、いや医者にしても放っておくわけにはいかないだろうから疣石は格好の処置方法となったのだろう。
石を訪ねるようになって疣とりの地蔵だとか神様と伝わるものの中に疣とは全く縁のなさそうな壊れかかった石碑や石仏に遭遇することがある。
どうしてこれが疣とりの言い伝えとなったものか想像も及ばない。
おもうに疣とりの対象はなんでもよいのであってもっともらしい理由などないのであろう。
先日眼科にいって(花粉症がひどくて)待っていたら業者が液体窒素のボンベを運んでいるのに遭遇した。
看護婦さんに聞いてみたら隣の皮膚科で疣を凍らせるのだという。
ほう、今は凄い治療法があるものだと驚くと同時に、昨今疣など見たことがないけれど今でもあるんだと疣石の事が頭に浮かんできたのである。
この時期花粉症の患者が多くて眼科では長時間待たされるのである。



2016.04.06(13:05)|穴ぼこだらけの神様たちコメント(0)TOP↑
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